早く老人になりたい

2012年02月15日

第1回「なんでもないようなことが 幸せだったと思いたい」

このたび、ピコピコカルチャーに文章を書かせていただくことになりました、チミドロの鈴木と申します。

チミドロというのは、僕とあと5人の男、計6人でやってるバンドの名前で、テクノとかシカゴハウスとかヒップホップが好きで、そんな音楽をごちゃ混ぜにしたような感じで10年近く前から活動しており…、知らない方がほとんどだと思います。名前だけでも覚えていただけたら幸いです。

あ、と言いつつ手前味噌ですが、昨年作ったPVがあるのでよかったらご覧になってください。「A&W DESIGN」というデザインチームの制作によるもので、僕らもよくライブで対バンさせてもらったりしている「なかよしグループ」というバンドの面々のご協力も仰いだ力作です。


【PV】チミドロ「ただの錯覚」 CHIMIDORO "Tada No Sakkaku" - YouTube





それはさておき、この連載について

僕の祖母は、テレビのスポーツニュースで、例えばゴルフトーナメントの結果を伝える場面があると、誰が勝ったか負けたかということに関係なく、球がカップに入ったか入らなかったかだけで「入れ、入れー!入った!ほほほ」「惜しい!あー」と楽しんでいて、それを見ていると幸せな気分になった。

老人はよく日向ぼっこをしている。気持ち良い風が吹くと「気持ちいいわねー」と言って、雲の切れ間から日が差してあったかくなると「日が出るとあったかいな」と言って喜んでいる。自分もそういう境地に早くたどり着いて、なんでもないようなことに幸せを感じられるようになりたいと思って、このようなタイトルにした。

バンドをやっていると、たまにライブしたり、みんなでパーっとやったり、はじけるように楽しい瞬間があるのだが、その後すぐに日常が始まる。日常は終わりのない労働とか、悩みとか、貧乏とか、そういうものにつきまとわれていて辛い。みんなもそうでしょう。毎日ライブして飲み会して生きていければ最高なのだが、そうはいかない。決して後ろ向きな意味合いではなく、辛い日常を克服するために老人の眼差しで日々を楽しんでいくことが必要なのだ!どうっすか。

とにかく老人的な達観を目指してあっちこっちと徘徊してみて、その過程をだらだらとレポートしていくのでよろしくお願いいたします。




老人になるための旅はここから始まる

まずはこの場所から歩みを進めたい。




「豊島区立千川彫刻公園」




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うちから徒歩5分ぐらいの場所





何の変哲もないただの近所の公園だ。敷地が小さく、子供用の遊具が一応置かれているが、小さい滑り台が一基と、バネがビヨンビヨンなる馬の乗り物と、あと、使用されてないっぽい砂場ぐらい。こんな雰囲気で、空き地と言った方がいいような規模だ。




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こんな感じの、枯れた雰囲気の漂う空間





そんな場所に唐突に姿をあらわす、女性の裸。




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なんかちょこんと座ってます





第1の裸からくるっと体を回転させると見えてくる次のハダカ。




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なんかぐでーっとしてらっしゃいます。酔っちゃったのかな





そこから数メートルの位置にまた、はだか!




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勢いよく脱いだ!





そう、「彫刻公園」というのはこのことで、いくつもの銅像が園内に置かれているのだ。豊島区のホームページによれば

「この公園の元地主から寄贈されたものを含め4体のブロンズ像がありこの公園の気品を高めています」

とのことだ。

気品は特に感じないけど、なんかこう、どこを向いても裸に目が行く不思議な状況にモヤモヤするものがある。特にこの、「春」と名づけられた、まさに今、服をバサッーと脱がんとしているこの銅像は、すごく色気があるのだ。




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何枚も写真撮ってる間、じっと通行人に見られて少し照れた





どうです。この曲線の美しさよ。この瞬間を永遠に留めようとした「元地主」の気持ちが痛いほどわかる。今でこそ、鳥の糞に汚されてもいるが、じっと眺めていると思わずその胸の膨らみに触れてみたくなるほどなのである。いや、前々からかなり本気で触れてみたいと思っている。おい、エロいぞこの銅像!

が、この銅像が置かれているのは園内でも通りに面した場所で、日中は人通りも割りと多く、目立つのだ。かといって深夜に誰もいない公園で裸像を触っているところを近隣住民に目撃されようものなら街を追われることになるだろう。

なので、「ははは!なんだこの銅像!裸でやんの!バカみてえ!」と複数人で騒ぎながら、その流れで触るしかないと思う。一緒に行ってくれる人を募集します!連絡ください。

達観の境地を目指すはずがいきなりエロ銅像の誘惑に負けそうだ。先行きが不安だが、この調子でのんびりと町に迷い込んで行きたいと思う。

ではまた。


posted by チミドロ鈴木 at 12:00| Comment(0) | 第1回〜第25回
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